
こんにちは!
薬剤師のHaruYuu-mamaです。
小さなお子さんがいると、インフルエンザが流行する時期は特に不安になりますよね。
この記事では、薬剤師ママの視点から 症状・薬・ホームケア・受診のタイミング までをまとめて解説します。
インフルエンザの主な症状
■ 高熱(38〜40℃)
急に高熱が出るのが特徴です。
■ 全身症状が強い
• 悪寒 • 頭痛 • 関節痛 • 倦怠感
■ 子どもの場合に多い症状
• 嘔吐 • 下痢 • ぐったりして機嫌が悪い
市販薬は使っても大丈夫?
■ 基本は「解熱剤のみ」でOK
使うなら
• アセトアミノフェン(小児用カロナール成分)
が安心です。
キッズバファリン風邪シロップS/P 
パブロンキッズかぜシロップ 
上記2点は生後3ヶ月から使用できるお薬です。
3歳からにはなりますが、シロップが苦手だとお口の中で溶けて飲みやすいチュアブル錠があります。
小児用バファリンチュアブル 
15歳以上になりますと、
タイレノールA 
カロナールA 
などがおすすめです。
■ 使わない方がいい薬
• イブプロフェン・アスピリン・ロキソプロフェン
インフルエンザ時はごくまれですが、症状を悪化させるリスクがあります。
受診したほうがいいタイミング
以下のサインがあれば早めに受診しましょう。
■ 子ども
• 水分がほとんどとれない
• ぐったりしている
• 顔色が悪い・呼吸が早い
• けいれんが起きた
■ 大人
• 高熱が続く
• 持病がある(喘息・心臓病・糖尿病 など)
• 妊娠中
病院でもらえる主な薬(抗インフルエンザ薬)
■ タミフル
子どもも使いやすい。
■ リレンザ/イナビル
吸入タイプ。発症48時間以内が効果的。
■ ゾフルーザ
錠剤1回でOK。
※耐性の問題から処方は減りつつあります。
自宅でできるケア
■ 水分補給
こまめに少しずつ。
経口補水液がベスト。
■ 部屋の環境
• 加湿 50〜60%
• 室温 20〜23℃
■ 食事
無理に食べなくてOK。
ゼリーやスープなど食べられるもので。
家族感染を防ぐためにできること
■ 1. マスクの着用
特に咳がある時。
■ 2. 手洗い・手指消毒
アルコールでOK。
■ 3. タオルの共有NG
家族で分ける。
■ 4. 部屋はこまめに換気
空気の入れ替えだけでも効果あり。
最近話題の『鼻から吸うワクチン』って?(フルミスト®️)
最近ニュースでも話題になっている「鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン」。
正式名称は フルミスト®(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン) といいます。

どんなワクチン?
・鼻にスプレーするだけで接種できるタイプ
・「弱毒化した生きたウイルス」を使う生ワクチン
・日本では 2023年に承認、2024/25シーズンから本格導入
◎メリット
・痛みなし!注射が苦手な子どもでも受けやすい
・粘膜免疫(IgA)を誘導 → ウイルスが侵入する鼻・喉でしっかりガード
・自然感染に近い免疫がつく
・1回の接種で完了する場合が多い
⚠️注意点
・対象は 2歳〜18歳 が基本
・大人・高齢者は従来の注射ワクチンがおすすめ
・鼻水・鼻づまりなど、軽い風邪症状が出ることあり
・免疫が弱い人・妊娠中は原則NG
また、ある研究では発症リスクを約28%減らした というデータもありますが、集団によっては効果にばらつきがある点には注意です。
👶 こんな子に向いている
・注射が怖い/大泣きしてしまう子
・針が苦手な学生
・粘膜免疫での予防を強化したい家庭
※医療機関によって在庫が限られる場合があるため、事前に問い合わせが安心です。
※値段は医療機関によって異なりますが、約8,000〜10,000程度のようです。
まとめ
インフルエンザは正しい知識があれば、慌てずに対応できます。
高熱・ぐったりなど気になる症状があれば、早めに受診しましょう。
最後に|薬剤師ママより
子育て中は不安が多いですが、知っているだけでかなり安心できます。
これからも「薬 × 子育て」の情報を発信していきますね!

コメント